経路指圧
経絡は五臓(肝・心・脾・肺・腎)五腑(胆・小腸・胃・大腸・膀胱)に“心包”と“三焦”の経絡を入れた六臓六腑に各一、計十二本あります。この十二本を“正経十二経”といいます。 肺経から始まり、各臓腑をめぐる経絡を経て、肝経から肺経へと戻る一つの流れになります。 この流れが人の身体、六臓六腑に血のめぐりを循環させています。
例えば精神的なストレスからイライラしたりする事が多いと肝に負担がかかり、全身の血液の生理的活動が働かず、めまいや貧血、女性特有の生理不順が起こったりします。また、肝は筋肉や関節にも障害が起こりやすく、寝違えや腰痛も引き起こすこともあります。
経絡指圧とは、今起こっている症状と経絡にある一部のツボを押した時に出る痛みや硬さの反応で肝が弱っていると判断した時に、主に肝の全体の経絡のツボを親指の母指圧(ぼしあつ)で指圧をしていきます。例えば肝が主に弱っているとしても、身体全体の五臓六腑の経絡を症状に合わせて全身に指圧していきます。